特 長 |
頭花は春型と秋型の2型ある。根出葉がロゼット状に発達し、葉の形は倒卵状長楕円形で頭大羽裂状に中裂する。葉の裏はくも毛が密生する。 春型の
花茎は高さ10cmくらいになり、4-6月頃、径1.5cmの頭花をつける。春型の頭花には、縁1列に舌状花がつき、中央には筒状花がつく。筒状花はめしべとおしべを備える両性花で、舌状花はめしべだけ
が機能する雌花である。花の色は白から赤紫で、ムラサキタンポポの別名はこの春花に由来する。秋型の花茎は高さ30-60cmになって林立し、小さいながら千本槍の様相を見せる。花茎には線形の小葉が多
数つく。秋型の頭花は、自家受粉する閉鎖花で筒状花のみからなる。総苞は筒状で長さ15mm程度。果実は痩果となり長さ6mm、冠毛は褐色になり、長さは11mmになる。春と秋では、秋の花のほうが花の数、
種子の数ともに多い。多年草のセンボンヤリは、毎年地上の茎と葉を枯らし、地下茎と根で越冬するが、根の部分を毎年新しく更新する。具体的には、春に古い根の上、葉の下から新しい根を伸ばし、夏
から秋まで上下に重なる新旧の根が働く。冬になって茎と葉が枯れるときに古い根は枯れ、春に生えた根が冬越しする。新しい根は、地面に根を張ってから収縮することで土の中におさまる。
【引用:ウイキペディア】 |