特 長 |
樹高は、高いもので高さは6メートルに達する。葉は互生。質は薄く卵型から楕円形。全縁で葉先はとがり、葉柄は赤みを帯びる。
冬になっても枯れ葉が枝に残っていることが多い。枝や実にはクスノキ科に特有の芳香があるが、どことはなしに油っぽい。早春の3
- 4月に淡黄色の花をつける。花は葉に先立って咲き、春まだ葉がほとんど芽吹いていない森の中では、ひそかにその黄色の花が目立つ木の一つ花は3 -
5個の花が集まってつく散形花序。淡黄色の花被片は6個。 花は同時期に咲く同じクスノキ科のダンコウバイとよく似ているが、花柄がつくので区別はできる(ダンコウバイは花柄がな
いので、枝から直接散形花序がでているように見える)。また、ダンコウバイとは冬芽の形が明らかに違うので、冬芽に着目した方が区別は容易。アブラチャンの葉芽は小さく細長く花芽は球
形。冬期は同じ木に二種類の芽を確認できる。また、花芽には当然柄がついている。ダンコウバイの冬芽は葉芽は楕円形、花芽は球形をしているが柄は無く、葉芽・花芽ともに大柄でぼってりしている。
果実は直径1.5センチメートルの球形。10 - 11月に熟して裂ける。色は茶色がかった薄い緑色で、赤や黒などのわかりやすい色に熟さないので、一見熟していると気付きにくい。
油分が多いため、薪炭として使われたり、果実や枝から油をとって、灯油として利用された。
【引用:ウイキペディア】 |