学 名 |
Wisteria floribunda |
別 名 |
ノダフジ(名前の由来:摂津国野田村(現在は大阪市)の地名に由来する。) |
分 類 |
落葉性のつる性の木本、マメ科 フジ属 |
原産・分布 |
日本固有種。本州、四国、九州に分布。山地に普通に生える。 |
特 長 |
壮木になると、他の樹木の樹冠を覆ってしまうこともある。写真のような花は樹冠の上で咲くので下から見えることは稀。
フジの蔓は丈夫で、巻きついた樹を、締め殺すこともあるため林業では有害植物になる。別名にあるノダフジは本種の栽培種。山地に生えるフジをヤマフジと言うのは誤りで、正しくは
関西以西に自生する別の種を言う。蔓は右巻きに、他の木に巻きついて大きくなる。近縁のヤマフジは左巻き。樹皮は灰褐色〜灰白色で、樹皮が網目状に裂け、ざらつく。コブ病が出や
すい。フジの幹の成長は、同心円状には大きくならず、幹の一部だけが年輪を増やして大きくなることがある。その場合、幹は偏平になる。 |
花 期 |
〜5月に、葉腋から総状花序を下垂して、蝶形の多数の花を付ける。色は通常は紫色 |
名前の由来 |
定説がないが、一説には本来、歴史的仮名遣いでは「フヂ」と書かれ、風が吹く度に花が散るので「吹き散る」の意である
という。 漢字表記の「藤」は、本来は中国産の種であるシナフジを中国で紫藤と表記したことにより、日本でこれを省略して当てたものである。 |