四季の樹木・木の実・木の花
カラスザンショウ(烏山椒)
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学  名 Zanthoxylum ailanthoides
別  名 アコウザンショウ、イヌダラ、コメダラ、ヤマザンショウ
分  類 落葉高木、ミカン科 サンショウ属
原産・分布 本州、四国、九州、沖縄、小笠原などに分布。沿海地から山地に生える。
特  長 幹や枝に棘が多い。樹皮は灰色で、縦に皮目のすじが多い。棘は、幹が太くなっても残る。 新芽は光沢があり、赤味を帯びる。若い枝にも鋭い棘がある。葉は、長さ80cmになる、大型の奇数羽状複葉で、互生する。小葉は6~11対で、葉身は広披針形。縁には低い鈍鋸歯が ある。ミカン科を好むアゲハチョウの山野での重要な食樹。花は枝の先に散房状に集散花序を数個つける。花序には淡緑色の小さな花を多数つける。果実は乾果(袋果)で紅紫色。果 実は3分果からなる。熟すと皮が裂け、黒い種子が表れる。先駆植物の割に種子が大きい。被食散布とされる。美味しそうには見えないがいろいろな鳥が好むらしい。特にメジロが 多い、カラスもついばむ。一年枝は太く、緑~暗紫色で無毛、棘が散生する。冬芽や葉痕のため、デコボコした感じになる。皿状に大きくえぐれている部分は葉痕。葉が大きいので 、葉痕も大きい。冬芽は半球形で、枝と同色。芽鱗が3枚あるため割れ目が見える。葉痕は丸みのある三角形。維管束痕が3つで目と口に見える。棘が多いので、タラノキになぞらえ た地方名が多い。
花  期 7-8月
名前の由来 サンショウに比べ、木も葉も実も大きいので、カラスが付いた。また、カラスが実を好むことからついたとの説がある。

撮影:2016/10/25 撮影:2017/6/3 撮影:2016/10/25 撮影: