特 長 |
雌雄異株。幹は直立し樹高は20m 、周囲は3 mほどに、樹冠は幅の広い円錐形になる。成長は極めて遅いが寿命は長い。 耐陰性が強く樹林内部であまり日の当たらないところでも育つことができる。
枝は対生する。側枝は三叉状に伸びる。樹皮は灰褐色から褐色で縦に裂ける。葉は長さは2 - 3cm 、幅は2 - 3mm )、線形で断面は扁平で表面が膨らみ、先端は鋭く尖っており、触れると痛い。葉の表面は黒緑色から濃緑色で光沢があり革質で硬く、枝に螺旋状につく。
花期は4 − 5月頃。雄花は長さ1 cmほど の楕円形で、前年に出た枝の葉腋から下垂し、多くの鱗片の内側に葯があり、黄色い花粉を出す。雌花は前年枝の先に出来る。新枝の基部の葉の付け根に2個つくが結実するのは通常そのうち1個の
みである。種子は緑色の厚い仮種皮に包まれている。楕円形で、はじめは緑色であるが、花の咲いた翌年秋に熟すと種衣は褐色になり、縦に裂けて種子を落下させる。種子は堅く、淡赤褐色で両端
が尖っている。 枝の様子などはモミなどに似る。葉先が割れない点で見分けがつく。葉の様子がやや似ているイヌガヤ科のイヌガヤは、枝が緑色で、葉が軟らかいので触っても痛くない。種子は食
用となり、焙煎後の芳香から「和製アーモンド」と呼ばれることもある[7]。生の実はヤニ臭くアクが強いので、数日間アク抜きしたのち煎るか、クルミのように土に埋めて果肉を腐らせて取り除い
てから蒸して食べる。カヤ材は碁盤、将棋盤、連珠盤などに利用される。また、加工のしやすさや美しさから彫刻など工芸品にも用いられる。
【引用:ウイキペディア】 |