四季の樹木・木の実・木の花
ムベ(郁子)
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学  名 撮影:2012/5/1
別  名 トキワアケビ(常葉通草)名前の由来:アケビに似ていて常緑であることから。
分  類 常緑つる性木本植物、アケビ科 ムベ属
原産・分布 関東地方南部以西の本州・四国・九州・沖縄に分布。暖地の山地や山野、海岸近くに自生する。
特  長 赤紫色に熟した果実は「食べると長生きする」という言い伝えから不老長寿(不死)の実といわれ、 古代から 昭和50年代まで皇室に献上されてきた。樹皮は淡褐色から茶褐色で皮目があり、成木では縦に浅く裂けて剥がれる。若い枝は緑色をしており、皮目がよく目立つ。葉 は柄のある掌状複葉で、小葉はふつう5枚つくが、若い枝では3枚、成熟した枝では5- 7枚つく。小葉の葉身は厚い革質で、深緑で艶があり、裏側はやや色が薄い。裏面には、特 徴的な網状の葉脈を見ることが出来る。 花期は4 - 5月。雌雄同株で、花には雌雄がある。花は芳香を発し、花冠は薄い黄色で細長く、雄花・雌花とも萼片が6枚あり、剥いた バナナの皮のようでアケビの花とは趣が異なる。10月に5 - 7センチメートル の果実が赤紫に熟す。この果実は同じ科のアケビに似ているが、果皮はアケビに比べると薄く柔ら かく、熟しても心皮の縫合線に沿って裂けることはない。果皮の内側には、乳白色の非常に固い層がある。その内側に、胎座に由来する半透明の果肉をまとった小さな黒い種子 が多数あり、その間には甘い果汁が満たされている。果肉は甘く食用になるが、種がしっかり着いており、種子をより分けて食べるのは難しい。自然状態ではニホンザルが好ん で食べ、種子散布に寄与しているようである。冬芽は長さ6 - 8ミリメートル の円錐形で、緑色から赤茶色の10 - 16枚からなる芽鱗に包まれる。冬芽の下にある葉痕は半円形で 、葉柄がちぎれたようにも見え、維管束痕ははっきりしない。茎や根は野木瓜(やもっか)という生薬で利尿剤となる。
【引用:ウイキペデア】
花  期 4〜5月
名前の由来 ムベ「郁子」の「郁」は、香りが良いことを意味します。「子」は実のことです。良い香りのする果実であることから、この漢字があてられました。

撮影:2012/5/11 撮影:2015/5/10 撮影:2018/5/3 撮影:2016/4/22
雄花: 雌花:2019/5/3 撮影:2017/8/13 撮影:2015/11/6