学 名 |
Clethra barbinervis |
別 名 |
ハタツモリ(旗積り、畑積り)。名前の由来:古名ハタツモリがあり、ハタツモリは、「畑守(はたつもり)」、
「畠守(はたつもり)」で、平安時代の能因法師(のういんほうし)は「里人や若葉つむらんはたつもりみやまも今は春めきにけり」と詠んだ。 |
分 類 |
落葉小高木、リョウブ科 リョウブ属 |
原産・分布 |
北海道南部から九州に分布。山林に多く見られる。 |
特 長 |
高さは3-7mになる。樹皮は表面が縦長な形に剥げ落ちて、その後茶褐色で滑らかになるので、「サルスベリ」
と呼ぶ地方もある。 葉は長さ10cm、幅3cmほどで倒卵形に近い楕円形、縁には細かい鋸歯がある。表面にはつやがなく、無毛または微毛を生じる。枝先にらせん状につくが、
枝先にまとまる傾向が強い。花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ。果実は刮ハで3つに割れる。新芽を食べることができる。
飢饉のときには、米などの穀類に混ぜて炊き、不足を補ったと言う。新芽を入れて炊いた飯をリョウブ飯と言う。 |
花 期 |
7ー9月 |
名前の由来 |
救荒植物として育て蓄えることを法で決められたからといわれるが、花序の形から「竜尾」がなまったとの説もある。 |