特 長 |
木質のつるで、茎は分岐しながら長く伸びて他の植物に絡みつき、他のつる性植物と比べて穏やかに繁茂してゆき、 長さは10メートル ほどにもなる。若い茎は細くても丈夫で、毛が密生し灰赤褐色をしているが、2年以降の茎は太くなるとつるの髄は中空になり、樹皮は縦に細く裂けて剥がれて灰褐色を帯びる。葉は対生
し、葉身は卵形から楕円形や長楕円形で、長さ3 - 7センチメートル、幅0.7 - 4 cmあり、葉柄は長さ3 - 8ミリメートル ある。葉の形は成長過程や季節によって変化があり、春の若葉は縁が波打って羽状の
切れ込みがあり、夏は全縁で先端が少し尖る。また、冬期は厚めの葉身になり、裏面に少し巻いたような形になる。毛は葉の裏面に多く、表面は少ない。枝先の葉は越冬する。花期は5
- 7月で、葉腋から花 が2個ずつ並んで咲き、夕方から甘い香りが漂う。つぼみは薄紅色、咲き始めの花は白色をしているが、受粉するなどして徐々に黄色くなる。そのため、一つの枝に白い花と黄色い花が同居することが珍しく
ない。花弁は細い筒状で、漏斗形の花冠の長さは3 - 4 cm、先の方は上下2枚の唇状に分かれ、上唇はさらに浅く4裂し、下唇はへら状である。花冠の筒部に、甘い蜜がある。雄しべは5個で長く突き出してお
り、雌しべの花柱は1個で長く突き出て、受粉前の柱頭は丸く緑色である。花の基部には、葉のような苞がつく。果期は10 - 11月。果実は液果で、球形の実が2個ずつなる。果実の直径は5
- 7 mmほどで、先 端には萼の残骸が残る。若い果実は緑色をしているが、黒く熟する。花や茎葉は、薬用や食用、また染料になる。新芽や若葉は山菜として食用になる。
【引用:ウイキペディア】 |