四季の樹木・木の実・木の花
ツクシハギ(筑紫萩)
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学  名 Lespedeza homoloba
別  名
分  類 落葉半低木、マメ科 ハギ属
原産・分布 本州、四国、九州に分布。丘陵帯から山地の日当たりの良い山野に生える。
特  長 茎は高さ1.5mを超え、先端は垂れる。葉は3小葉からなり、小葉は楕円形で先端は円頭〜凹むものまで あって変異が大きい。表面は無毛か、主脈上に微毛が残る。裏面には微細な毛が全面にあり、脈上の毛はやや長い。花は7月から10月まで咲き、花序は葉群よりも長く、超出する。 花は翼弁が他の花弁よりも色濃く、濃赤紫色でめだつ。顎裂片の先端は円頭であり、脈は目立たない。花は5つの花弁からなるのが基本であるが、蝶形花とよばれ、花弁の形がそれ ぞれ異なっている。上方に反り返っているのが旗弁であり、よく目立つ。その下側に両側に開いているものが翼弁、中心でおしべとめしべを両側から挟むような形となっているもの が竜骨弁である。竜の骨は(当然)見たことがない。西洋タイプの帆船には、船の先端から船尾にかけて中心部に太い構造材があり、これに肋骨のように材を組み、板を貼り付ける 。竜骨弁は、ちょうど船の船首から船尾にかけての姿によく似ているとの意味であり、舟弁とも呼ばれる。ツクシハギの花は、翼弁が濃赤紫色であり、他の旗弁や竜骨弁とコントラ ストをなしており、おしゃれである。ツクシハギはヤマハギとよく似ており区別しにくいが、花では顎裂片の先端が円頭であり、脈が目立たない点で区別される。葉は3小葉からなり 、小葉は楕円形で先端は円頭〜凹むものまであって変異が大きい。表面は無毛であるが、主脈上に微毛が残ることもある。裏面には微細な毛が全面にあり、脈上の毛はやや長いが、 両者とも肉眼では見えない。縁はやや内巻きする。
花  期 7-10月
名前の由来 筑紫地方(福岡)で最初に見つけられたからとされる。

撮影:2012/7/25 撮影:2012/7/25 撮影:2012/7/25 撮影:2013/9/19
撮影:2015/7/26 撮影:2017/9/22 撮影:2016/10/18 撮影:2015/9/28