特 長 |
養蚕のために広く栽培されるほか、盛んだった時期の名残で畑のわきなどでも見られる。中国北部から朝鮮半島にかけての原産 といわれ、日本へは古代に渡来したと考えられている。落葉性の高木または低木で、高さは5メートル
から大きいものは10メートル以上に達するが、ほとんどは灌木で、栽培するものは低木仕 立てが多い。幹の目通り直径は、約50センチメートルになり、樹皮は灰色を帯びる。葉は有柄で互生し、葉身は薄く、表面はつやのある濃い緑色で、葉縁にはあらい鋸歯がある。葉には切れ込
みがあって形は様々で、大きい木では葉の形はハート形に近い楕円形だが、若い木では葉に多くの切れ込みが入る場合が多い。葉には直径25- 100マイクロメートル
ほどのプラント・オパール が不均一に分布する。 雌雄異株または同株。春(4月頃)に花弁のない淡黄色の小花を穂状に下げて開花する。花序は新枝の下部にあって、雄花は枝の先端から房状に雄花序が垂れ下がり、雌
花は枝の基部(下部)の方に集合してつく。雌花の雌しべの花柱はヤマグワでは明らかで、果実になっても花柱の残りがついている。果実は5 - 6月頃に結実し、初夏に熟す。キイチゴのよう
な、柔らかい粒が集まった形で、やや長くなる。熟すと赤黒くなり、甘くて生でも食べられる。果実は人間はもとより、野鳥にとっての重要な飼料になる。よく似たマグワ(クワ)は雌雄異株あるいは同株で花柱がきわめて短い。
【引用:ウイキペディア】 |