四季の山野草(野草、高山植物、薬草、雑草、野菜)
アギナシ(顎無)
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学  名 Sagittaria aginashi
別  名
分  類 水生植物、オモダカ科 オモダカ属
原産・分布 山間の湖沼や湿地、ため池等に生息している
特  長 同属のオモダカと類似するが、アギナシは根元に粒状のむかごを多数形成する一方で、オモダカは塊茎しかつくらないため、 草体を引き抜けば区別できる。また、アギナシの花は葉より高い位置につくという特徴もある。草丈や葉の大きさは通常はオモダカの2倍ほどもあります。葉は、細い矢尻(やじり)型(矢の先のような形 )です。 上部の鋭三角形状の裂片(頂裂片)の方が、葉柄を挟んでいる下部の鋭三角形状の二つの裂片(側裂片)よりも少し長い。葉には大小があります。裂片には、やや細いもの〜やや幅広のものまでい ろいろです。頂裂片は長さ20cm前後ほどになります。ただし、頂裂片が長さ10c前後の小型の葉もあります。なお、若い葉は紡錘型(両端が鋭三角形状の狭楕円形)で、側裂片はありません。晩夏 〜初秋に高さ30〜50cm、時に80cmほどにもなる花穂を水上に出します。花穂の中部〜上部で花茎を分けて数段にわたって3個の花を輪生させます。
花  期 7-10月
名前の由来 葉の形態を人の顔に見立てて、一見すると「顎(あご)が無い」ように見えるという意味の「顎無」から転訛して「アギナシ」となったとか・・・

撮影:2014/8/15 撮影:2014/8/15 撮影:2014/8/15 撮影: