学 名 | Taraxacum japonicum |
別 名 | タンポポ |
分 類 | 日本固有種。キク科 タンポポ属 |
種類と分布 | ・エゾタンポポ:北海道〜東北地方 ・カントウタンポポ:関東〜中部地方 ・ シナノタンポポ:関東〜中部地方 ・トウカイタンポポ:千葉県〜和歌山県の太平洋側 ・カンサイタンポポ:長野県以西 ・シロバナタンポポ:関東地方以西 |
特 長 | 在来のタンポポは、夏にほとんど葉を落とし、秋頃にまた葉を出し、成長するという特徴がありますが、外来のタンポポは、1年中成長を続けます。 また、在来タンポポは外総苞片が反り返りません。在来のタンポポは、春に生産した種子を初夏、秋、翌年の早春と3度に分けて発芽させます。発芽を3度に分けることによって、夏期に行われることが多い刈り取りの作業が あっても全滅は防げるなど、環境の変化によるリスクを下げることができるようです。カンサイタンポポ、トウカイタンポポなどの在来のタンポポは、20度以上になると発芽率が非常に低下する性質をもっており、これにより 成長に適さない真夏に実生の状態でいることを避ける仕組みになっているようです。一方、セイヨウタンポポは、ほとんどすべての種子が散布されてすぐの初夏に発芽してしまいます。 |
花 期 | 3〜5月 |
名前の由来 | 諸説あります。一つは、種の冠毛が丸く集まっている様子が、綿を丸めて布などで包んだ「たんぽ」に似ていることから、「たんぽ穂」と名づけられたという説。 他にも、田んぼのあぜ道などによく生えていることから、昔は「田菜」と呼ばれていて、その「たな」が「たん」に変化し、綿毛がほほけるという特徴を表す「ほほ」と結びついてたんぽぽになったという説。 また、たんぽぽの茎の両端を細かく裂くと、反り返って鼓のような形になることから、別名として「鼓草(つつみぐさ)」と呼ばれていたり、鼓をたたいたときの「タンタン、ポンポン」という音がたんぽぽの名前の由来になったという説など。 |
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エゾタンポポ | カントウタンポポ | ||
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シロバナタンポポ | カンサイタンポポ |