特 長 |
地下部からアレロパシー物質を分泌し、種子発芽を抑制する。このために純群落を形成して繁茂することになりやすい。 空き地や
放棄畑などに繁茂して大群落を形成することや、花粉アレルギーの元凶であるなどの濡れ衣を着せられたこともあって、嫌われる植物のひとつになってしまった。蜜源植物であ ることでもわかる
ように、セイタカアワダチソウは花粉をミツバチなどの昆虫によって媒介させる植物であり、花粉を風に乗せてばらまく植物(風媒花)ではない。花は大きな傘形の花 序となり、結構美しい。10
月から咲き始め、たくさんの枝に小さな頭花が多数ついてアワダチソウの名前に恥じないものである。1つの頭花には5つ前後の筒状花があり、その周辺にお そらく稔らないと思われる舌状花があ
る。花びらは細くてカールしているので目立ちにくい。茎は高さ2mを越えることもあり、断面は円形で毛がある。茎はなかなか丈夫であり、ニュー 萩という名前で袖垣などに加工されたりする。
葉は被針形でほとんど葉柄はなく、長さ20cmほどになる。葉の表面には微細な凹凸があり、ざらつく。裏面脈上には微毛がある。
【引用:岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科】 |