特 長 |
地上の茎は直立し、草丈は1 - 1.5m。地下の鱗茎は扁球形で、黄色をおびた白色、10 cm程の大きさである。葉は深緑 色をした広披針形で先は尖り、短い葉柄がついて互生する。花期は夏(7
- 8月)で、茎の先に1 - 数個、ときに20個ほどの白い花を横向きに咲かせる。花は6つある花被片が、外に 弧を描きながら広がって、花径は15
- 18cm になり、ユリ科の中でも最大級であり、その重みで茎全体が弓なりに傾くほどである。花被片の内側中心には黄色の太い筋があり、紅褐 色の小さな斑点が散らばる。ヤマユリ
の変わりものには様々な呼び名がつけられていて、花被片の中央に太い赤色があるものを「紅筋」、斑点が少ない純白の花を「白黄」、花被片 の斑点が黄色のものを「白星」という。
褐色の花粉が出て、花の香りは日本自生の花の中では例外的ともいえるほど、甘く濃厚でとても強い。発芽から開花までには少なくとも5年以
上かかり、また株が古いほど多くの花をつける。風貌が豪華で華麗であることから、「ユリの王様」と呼ばれる。花後にできる果実は刮ハで、長さ6 cmほどの円筒形で3室に分かれて
いる。中には種子が約300個ほど入っていて、熟すと果実が3裂して、風に揺らされて散布される。種子の大きさは、長さ約1 cmの扁平な半円形で、周囲に翼がついており、中心部に楕
円形で長さ約5mm の種子本体がある。種子は翌年の春に発芽せず、その年の夏を越して秋になってから発芽する。
【引用:ウイキペディア】 |