四季の山野草(野草、高山植物、薬草、雑草、野菜)
ヨモギ(蓬)
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学  名 Artemisia princeps Artemisia
別  名 春に若芽を摘んで餅に入れることからモチグサ(餅草)、また葉裏の毛を集めて灸に用いることから、ヤイトグサ(灸草)
分  類 多年草、キク科 ヨモギ属
原産・分布 在来種。日本全国に分布。山野の草地、道ばたに自生。
特  長 地下茎によって広がり、まだ寒い早春のうちから、他の植物に先駆けて白銀色の産毛をまとったロゼット状の若芽を出し て冬越しする。 春に生長をはじめて、草丈は50- 100cmほどになり、茎は立ち上がり、多数分枝してやや木質化する。 葉は互生し、幅4 cm、長さ8 cm前後で、左右が羽状に深く裂け て裂片は2- 4対ある。葉の形は変異が多い。葉縁はさらに切れ込むか鋸葉があって、上部の葉は鋸葉が少なくなる。葉の裏面は白い綿毛を密生して白っぽく見える。この細かな白い毛 は、ヨモギが乾燥地帯の中でも生育していくために、気孔を開いて葉呼吸する際に、水蒸気として一緒に貴重な水分が逃げてしまわないようにするためのものだと考えられている。顕 微鏡で見ると、毛の1本が途中から2つに分かれてアルファベットのTの字に似た構造になっていることから「T字毛」と呼ばれており、根元から生える毛の数を多くしている。さらに毛 は蝋を含んでいて、水分を逃がさないしくみになっている。花期は夏から秋ごろ(8 - 10月)にかけて、茎を高く伸ばして分枝し、小枝に淡褐色の目立たない小花を穂状に咲かせる。 茎先の円錐花序に直径1.5mm、長さ3mmの長楕円形の頭花を下向きに多数つける。頭花は管状花ばかりで、これを包む総苞はクモの巣状の軟毛がある。ヨモギと同じキク科の多くの 植物は、植物進化の過程で風媒花から虫媒花へ最も進化したグループであるが、ヨモギは虫媒花をやめて再び風媒花に転換した植物である。このため、他のキク科のような目立った花 びらもなく地味で、風に任せて大量の花粉を飛ばすため、秋の花粉症の原因植物のひとつになっている。花が終わると総苞が残り、中で果実が熟す。果実は痩果で、長さ1 - 1.5mmほ どの線形で灰白色をしており、冠毛はなく、中央に縦の稜がある。風にのって種子散布すると考えられている。春につんだ新芽を茹で、おひたしや汁物の具、また草餅にして食べる。 また、天ぷらにして食べることもできる。
【引用:ウイキペディア】
花  期
名前の由来 四方に根茎を伸ばして繁茂するという意味から、四方草(よもぎ)という説や良く燃えるということから善燃草(よもぎ)という説があります。

撮影:2012/10/4 撮影:2012/10/18 撮影:2012/9/11 撮影:2012/9/18
撮影:2011/11/1 虫こぶ 撮影:2013/11/27 虫こぶ