身近な野鳥 水辺の鳥・森林の鳥・草地の鳥
ブッポウソ(仏法僧)
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分  類 ブッポウソ目ブッポウソ科
学  名 Eurystomus orientalis 英  名 Rroad-billed Roller
形  態 頭部は黒褐色、尾羽は黒色。のどは群青色で、胴体は光沢のある青色の羽毛で覆われ、この羽毛は光の加減により緑色に見えることもある。初列風切に白い斑紋があり、 翼を広げる時[3]、飛翔している時には目立つ。嘴と脚は赤橙色である。
生  態 生息域内では平地から山地まで分布し、水辺に近い森林に生息する。樹洞を巣にするが、鉄橋の穴や木製の電柱、ダムに設けられた排水溝等を巣として利用することもある。
なお、木製の電柱での繁殖は西南日本が多く中部地方以北では、神社仏閣の林やブナ林を主要な繁殖場所としている。 寺社の森で多く見られる美しい鳥であることから、霊鳥として大切にされてきており、山梨県身延町や岐阜県美濃市などの繁殖地は、国の天然記念物に指定されている。
食性は動物食で昆虫類等を食べる。獲物は飛翔しながら捕食する。そのため、高木の枝や谷間の上を通過する高圧線などにとまり、昆虫類を探していると思われる個体を観察することが多い。その場合、ヒタキ類のように同じ場所から飛び立ち、 捕食に成功しても失敗しても、ほぼ元の位置に帰るという行動を繰り返す(ことが多い)。
繁殖形態は卵生で1回に4-6個の卵を産む。巣の中や周囲には貝類の殻、プルタブや瀬戸物のかけらなど光沢のあるものがあり、ブッポウソウがこういったものを集めることが知られている。この習性はヒナがこれらの堅いものを飲み込み、消化器官の砂嚢 に入れておく事で、昆虫の堅い殻をすりつぶす為に親鳥がヒナに与えている事が明らかになっている。
分  布 ユーラシア大陸東部とオーストラリアで繁殖する。種小名orientalisは「東洋の」の意でブッポウソウ科では本種のみユーラシア大陸東部にも分布する。日本には夏鳥として飛来し 、本州、四国、九州で繁殖し、冬は東南アジアに渡る。
全  長 全長約30cm
鳴 き 声 「ゲッゲッゲッ」
雌雄識別 雌雄同色でほぼ同サ。イズのため,求愛行動時や交尾時以外に雌雄の識別はできない。
特記事項

撮影: 撮影: 撮影: 撮影: