身近な野鳥 水辺の鳥・森林の鳥・草地の鳥
ドバト(カワラバト)(土鳩・堂鳩)
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分  類
学  名 英  名 rock dove
分  布 ユーラシア大陸、ヨーロッパを中心に留鳥として世界的に広く分布する。日本では、北海道を含む全土で普通に見ることができる。しかし、日本の在来種ではない と考えられている。日本にいつ渡来したかは定かではないが、一説には飛鳥時代、残存する記録では平安時代に「いへばと(鴿)」の語が見られ、「やまばと(鳩)」とは区別されていた。従って、今から1000年以上前に、すでに身近に存在していたもの と考えられる。市街地での環境に適応しており寺社・公園・駅などに多く見られ、都市部では数の増えすぎが社会問題となっている。長らく人間と関わってきた本種は、人間にとても密接した鳥で、工業地面積が増えると出現率は上がり、森林面積が増 えると低下することがわかっている。
形  態  ・ 
生  態
全長は30 - 35 cm。首は短く胸が俗に言う鳩胸のごとく盛り上がっている。主翼10枚副翼10枚尾翼12枚が基本。換羽期は6-10月で、主翼と尾翼は全て、 副翼は毎年一枚が翼端へ向かって、一枚ずつ順番に抜け替わる。このため、年齢は副翼を見ると推定できる。羽色は栗・栗ゴマ・灰・灰ゴマ・黒・黒ゴマ・白・白黒・モザイク・グリズル・バイオレット・ブラチナ・赤・緑・黄色・橙など多彩である。 栗二引きと呼ばれる色彩パターンがカワラバトの祖先の一般的な羽装であると考えられている。また、首周辺の羽に構造色を持ち、角度により緑あるいは紫に変わるように見える。一方、キジバトは羽のウロコ模様が特徴的であり、本種と の識別は容易である。基本的に雑食性で草食性傾向であるが、昆虫、人が与えたパン菓子なども食べることがある。ハトの仲間は鳥にしては珍しく、水に嘴を差してそのまま吸い上げて飲むことができる。通常2個の卵を産む。孵化ま では16 - 20日で、育雛期間は28 - 35日程度。他の鳩類と同じく親鳥は蛋白質に富んだピジョンミルクと呼ばれるミルク状の乳を口移しに雛に与える。親鳥は育雛をしている最中に次の産卵をすることもあり、時に育雛と抱卵を同時期に行う。 このため年間5、6回の繁殖が可能である。この繁殖能力の高さと、天敵である猛禽類の減少が個体数増加の原因となっていた。野生種のカワラバトは本来、岸壁の割れ目などの高い場所に営巣していた鳥なのでその習性から市街地においてはマンション等の人工建造物が営巣場所となることもあり、糞害が問題になることがある。
鳴 き 声 低く「クックー」と繰り返したり「グルルル、グルルル」とにぶくうなるように鳴いたりします。地面から飛び立つ際には、羽ばたきながら小さく「ポポポ」と鳴くこともある。
雌雄識別 オスは全体的に赤褐色で、眼の周囲に赤い裸出部があり、尾が著しく長い。 オスの体色などから、幾つかの亜種に分類されていて、南方のものほど赤みが強くなる。 また、メスは全体的に茶褐色で、眼の周囲の裸出部はオスより小さく灰褐色。
特記事項 【引用:Wikipedia】

撮影:2014/9/10 撮影:2016/1/5 撮影:2017/11/13 撮影:2019/7/22