| 分 類 |
チドリ目 シギ科 |
| 学 名 |
Philomachus pugnax |
英 名 |
Philomachus pugnax |
| 分 布 |
ユーラシア大陸の北部から北極圏にかけての、湿地帯や牧草地で繁殖する。ロシア中部で繁殖する個体もある。 冬期は、
地中海沿岸からアフリカ、インド、オーストラリア南部などに渡りをおこない越冬する。日本は渡りの通過点にあたり、旅鳥として少数が8〜10月と4〜5月に渡来。西日本では、時々越冬する個体もいる。日本で
観察されるのはほとんど冬羽だが、春には襟巻きが生えかけたオスが見られることもある。 |
| 全 長 |
体長は雄が約29cm、雌が約22cm。 |
飛 形 |
|
| くちばし |
|
尾 羽 |
|
| 生息環境 |
日本に渡来時は、干潟や休耕田に生息。渡来時は干潟や休耕田に生息し、甲殻類やゴカイ、昆虫を捕食 |
| 鳴 き 声 |
日本では殆ど鳴き声は聞かれないが、繁殖地では「クヮッ、クヮッ」等と大きな声で鳴く。 |
| 雌雄識別 |
|
| 特記事項 |
繁殖期のオスは体の色のバリエーションが豊富で、特に首の“エリマキ”は個体差がある。他のシギ類とくらべるとやや首が
長めで、くちばしが短い。雌雄の冬羽と雌の夏羽は全身が黒褐色に淡い褐色のまだ
らもようであまり目立たないが、雄は繁殖期になると名前のとおり首に襟巻きのような長い羽毛が生え、体色も褐色、黒、白などいろいろな模様に変わる。なお、襟巻きがなく、雌と見分けの
つかない雄も1%程度いる。繁殖期には、雄たちは繁殖地のそれぞれきまった場所（レック）で、互いに競い合うように襟巻きを広げて求愛行動をおこなう。雄の求愛行動は情熱的だが、子育て
は雌だけがおこなう。 |
