分 類 |
鳥綱タカ目タカ科ハチクマ属 |
学 名 |
Pernis ptilorhyncus |
英 名 |
Oriental honey-buzzard |
分 布 |
ユーラシア大陸東部の温帯から亜寒帯にかけての地域に広く分布する。ロシアのバイカル湖付近から極東地域、
サハリン、中国東北部にかけての地域とインドから東南アジアで繁殖し、北方で繁殖した個体は冬季南下して、インドや東南アジア方面の地域に渡り越冬する。日本では初夏に夏鳥として渡来し、九州以
北の各地で繁殖する。 |
全 長 |
全長57 - 61cm。雌の方がやや大きい。 |
飛 形 |
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くちばし |
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尾 羽 |
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生息環境 |
丘陵地から山地にかけての森林に、単独かつがいで生活する。日本での産卵期は6月で、樹上に木の枝を束ね産座に松葉を敷いたお椀状の巣を作り
、1-3個(通常2個)の卵を産む。抱卵期間は28-35日で、主に雌が抱卵する。雛は孵化してから35-45日で巣立つ。巣立ち後30-60日程度で親から独立する。冬になると東南アジアに渡って越冬するが、毎年同じ縄張りに戻って
きて育雛をする。このとき巣も毎年繰り返し再利用するため、年々新たに付け加えられる木の枝によってかなりの大きさとなる。その下部は排泄物がしみこんで富栄養の腐植質となるが、ここでハナムグリの一種であるアカマ
ダラコガネの幼虫が発育する。食性は肉食で、夏と冬にはスズメバチ類やアシナガバチ類といった社会性の狩り蜂の巣に詰まった幼虫や蛹を主たる獲物とし、育雛に際してもばらばらの巣盤を巣に運んで雛に与える。コガタス
ズメバチのような樹上に営巣するハチのみならず、クロスズメバチやオオスズメバチなどの地中に営巣するハチであっても、巣の真上から足で掘り起こし、捕食してしまう。これは、ハチの動きを目で観察して追跡することに
よって、地中の巣を特定しているものと考えられている。また、時には養蜂場のハチの巣を狙うこともある。ハチ類の少なくなる秋から冬にかけては昆虫類や小鳥、カエル、ヘビ等の動物も捕食する。 |
鳴 き 声 |
「ピューウ」 |
雌雄識別 |
雌雄はほぼ同色であるが,翼の模様は様々で個体差が大きい。 |
特記事項 |
他の猛禽類と比べて羽は短く、体色は通常体の上面は暗褐色で、体の下面が淡色若しくは褐色であるが、個体差が大きく、個体毎の識別が可能なほど
変化に富んでいる。オスは風切先端、および尾羽に2本の黒い帯があり、瞳が黒い。メスは尾羽の黒い帯がオスよりも細く、瞳が黄色い。 |