分 類 |
スズメ目アトリ科 |
学 名 |
Loxia curvirostra |
英 名 |
Red Crossbill |
形 態 |
本種の最大の特徴は、頭の割りには大きいくち ばしの上下が合わさらず、先の方は左右に分かれていて、更に下くちばしの先は上に向き、上くちばしの先
は下を向いていることです。「イスカの嘴(はし)の食違い」と古くから言われている由縁です。このくちばしは上下を少し
開き加減にしてマツボックリ(マツカサ)の間に入れ込み、そのくちばしを合わすと、先が曲がって食い違っているためにマツボックリの笠の間を押し広げ、中の種子を容易に取り出すことができるのです。マツカサをつつけるアカマツ、
クロマツ、カラマツ、エゾマツ、トドマツなどの針葉樹やハンノキ類の実を主食にしています。雛を育てるのにもマツ類の実を与えています。夏に繁殖することも多いのですが、積雪のある冬に行なわれることも
よくあります。日本では、主に冬鳥ですが、山地では少数の繁殖例が知られています。 |
生息環境 |
ヨーロッパ、アジアの北部や北アメリカに広く分布する。 日本では北海道や本州の山岳地に生息している。主に針葉樹林内で生活する |
鳴 き 声 |
地鳴きはギョッ、ギョッという声、さえずりはチョッチョッピーピーピーなど。 |
雌雄識別 |
オスは全身暗赤色で翼と尾は暗褐色。メスは灰色がかった黄緑色の体をしています。 |
特記事項 |
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