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カルガモ(軽鴨)
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分  類 カモ目 カモ科 マガモ属
学  名 Anas poecilorhyngha 英  名 Spot-billed Duck
分  布 中華人民共和国、日本、アムール地方、朝鮮半島に分布する。日本では主に本州以南に周年生息(留鳥)するが、北方に生息する個体には冬季に暖地へ移動するものも存在する(渡り鳥)。
全  長 全長51.5 - 64.5cm。翼長オス25.4 - 27.6cm、メス24.3 - 26cm。 飛  形 直線飛行
くちばし 平たい 尾  羽 短いくさび尾
生息環境 河川や湖沼・湿地・干潟・水田などに生息する。渡りは行わないが、北部個体群は冬季になると南下する。
鳴 き 声 成鳥はアヒルに似たしわがれた声で「グェ、グェ」と太く伸びる声で鳴き、ヒナは「ピヨピヨ」
雌雄識別  オスは腹部が濃褐 色で、羽毛外縁(羽縁)の淡色部が 小型になり胸部との差異が明瞭。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒・下尾筒)が光沢のある黒。メスは胸部と腹部の羽色の差異が不明瞭。上尾 筒や下尾筒が黒褐色で、羽縁が淡色だった り淡色の斑紋が入る。
特記事項 和名は「軽の池」(橿原市大軽周辺とする説もあり)で夏季も含めて見られたカモ であった ことに由来すると考えられている。頭頂や背・腰は黒褐色。次列風切の光沢は青紫色で、次列風切や三列風切羽縁に小型で不明瞭な白色部がある。餌は主に夜間にとる。食性は主に植 物食で植物の葉や種子などを食べるが、昆虫なども食べる。2004年に長野県で狩猟された個体は、咥えていたものと消化管の内容物を含めて3.2- 6.6cmのオイカワを30尾も食べてい た報告例もある]。 繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成することもある。草本や枯草・ササなどを組み合わせた直径22- 30cmに達する皿状の巣を作る。10 - 14個の卵を 産む。抱卵期間は26- 28日。谷津干潟において子連れ のメスが他個体の雛8羽、オカヨシガモの雛3羽を殺した例が報告されている。これは繁殖地が高密度になった影響で、親鳥が攻撃 的になったためと推定されている。繁殖期前期(交尾から営巣地の探索程度まで)はつがいで行動するが、メスが抱卵・育雛を行っている間、オスは概ねオスだけの群れを形成する。繁 殖期が終わると、まずメス親とヒナとの関係が消失する。その後は不透明であるが、越冬期前には、雌雄で構成される大群を形成する

撮影:2012/2/19 撮影:2013/10/14 撮影:2014/5/25 撮影:2013/12/8
撮影:2013/12/13 撮影:2013/10/4 撮影:2013/7/29 撮影:2013/7/29