身近な野鳥 水辺の鳥・森林の鳥・草地の鳥
カヤクグリ(茅潜、萱潜)
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分  類 スズメ目 イワヒバリ科 カヤクグリ属
学  名 Prunella rubida 英  名 Japanese accentor
分  布 日本(北海道、本州中部以北、四国、九州)、ロシア(南千島)に分布する冬季になると低地や本州、四国、九州の暖地へ南下して越冬する。九州では冬鳥。
全  長 全長が約14 cm、翼開長が約21 cm、スズメほどの大きさ。 飛  形
くちばし 尾  羽
生息環境 亜高山帯から高山帯にかけてのウラジロナナカマド、ハイマツなどの林や岩場に生息する[8]。林の中にいることが多い。
鳴 き 声 繁殖期には「チリチリチリ」や「チーチーリリリ」とさえずり、地鳴きは「ツリリリ」で、ヤマヒバ リの鳴き声に似ている。
雌雄識別 雌雄同色
特記事項 目立つ模様がなく色彩は地味。頭部の羽衣は暗褐色。体上面の羽衣は赤褐色で、暗褐色の縦縞が入る。胸と腹は灰褐色で、体側面から尾 羽基部の下面(下尾筒)にかけての褐色の縦縞が入る。頬の辺りに薄い黄褐色の斑点模様がある。風切羽は暗褐色で外縁は茶色っぽい。大雨覆と中雨覆先端に黄色の斑がある。尾羽は暗褐色。初列風切羽は9枚(長 さ52-63mm、幅8 mm)、次列風切羽は6枚(長さ48-55 mm、幅7-10.5 mm)、三列風切羽は3枚、尾羽は12枚(長さ62-65 mm、幅7-8mm)。 虹彩は茶褐色。眼の周囲に小さな白斑がある。嘴は細く黒色。足は橙褐色。。 繁殖期にはハイマツの枝上などの明るい場所に出てきてさえずったり、採食をする。冬季には平地から低山地の林、灌木林、山間部の沢沿いの藪、集落の庭の藪、林縁などの標高の低い場所へ移動し、単独もしくは 数羽からなる小規模な群れを形成しひっそりと生活する。食性は雑食で、灌木を縫うように移動しながら小型の昆虫、幼虫類、クモ、草や木の種子などを食べる。夏季は昆虫、冬季は種子を主に食べる。樹上でも地 上でも採食を行う。繁殖形態は卵生。繁殖期になるとオスとメスそれぞれ数羽からなる小規模な群れを形成し、オスとメスともに複数とかかわり繁殖する。一妻二夫で繁殖するとも考えられている。形成した群れで はオス間に順位があると見られている。メスがオオシラビソ、キャラボク、ダケカンバ、ハイマツ[4]などの高さ1mほどの樹上に枯草や苔などを組み合わせたお椀状の巣を作る。メスが猫背になって尾羽を水平に伸ば し、細かく振動させてオスに対して求愛行動をする。6-9月に1日1個ずつ1腹2-4個の卵を早朝に産む。卵の長径は約2cm、短径は約1.5 cmで青色無斑。メスだけが13-14日間抱卵し、孵化後13-14日で巣立つ。巣によって は同じ群れのオスが巣で抱卵中のメスに給餌を行う。

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