分 類 |
スズメ目 セキレイ科 セキレイ属 |
学 名 |
Motacilla cinerea |
英 名 |
Grey Wagtail |
分 布 |
日本では主に九州以北に分布。留鳥または漂鳥(里山では夏季減少) |
全 長 |
20cm |
飛 形 |
波状飛行 |
くちばし |
細くて尖る |
尾 羽 |
長い凹尾 |
生息環境 |
平地から山地の水辺(淡水)およびその周辺の開けた場所。セキレイの中では水質の良い環境を好む。里山では夏になると減ってしまう。 |
鳴 き 声 |
地鳴きは「チチン、チチン」 |
雌雄識別 |
冬羽はほぼ同色 夏羽では咽がエプロン状に黒くなるのがオス |
特記事項 |
夏季は渓流沿いなどに好んで棲み、セグロセキレイ、ハクセキレイとは概ね棲み分けている。積雪地に棲む個体は冬になると暖地へ移動する。冬季には市街
地の水辺でも観察される。冬季は単独で、夏季は番いで縄張り分散する。雄は特に縄張り意識が強く、同種およびセグロセキレイ、ハクセキレイと追いかけ回して縄張り争いをする様子もよく観察される。夜間は近隣の森などに塒を取
る。ハクセキレイに比べると人間に対する警戒心が強い。食性は動物食で、日中は水辺を歩きながら水中や岩陰などに棲む昆虫類やクモ類などを捕えて食べる。また飛んでいる昆虫を捕まえるフライング・キャッチをする様子も観察さ
れる。崖のくぼみ、枝の茂み、人家の軒下などに、枯れ草や植物の根を使った皿状の巣を持ち、1腹4-6個の卵を産む。抱卵期間は12-14日で、主に雌が抱卵する。雛は11-13日で巣立ちし、その後数日で親から独立する。ハクセキレイや
セグロセキレイなどの他のセキレイ類と同様、いつも尾羽を上下に振っているのが特徴的である。 |