分 類 |
カモ目 カモ科 マガモ属 |
学 名 |
Anas crecca |
英 名 |
Common Teal |
分 布 |
ユーラシア中部・北部および北米大陸中部・北部で繁殖する。冬季はヨーロッパ南部、北アフリカ、中近東、南アジア、
東アジア、北アメリカ中部から南部へ渡り越冬する。日本では、冬鳥として全国に飛来する。全国で普通に見られ、市街地の河川や公園の池などでも観察される。中部地方以北の高原や北海道の湿原では、ごく
少数が繁殖している。 |
全 長 |
体長34〜38cm。翼開長58〜64cm。雄の方がやや大きい。 |
飛 形 |
直線飛行 |
くちばし |
平たい |
尾 羽 |
短いくさび尾 |
生息環境 |
非繁殖期には、湖沼、池、河川、干潟などに生息する。淡水域に多い。 |
鳴 き 声 |
「ピリッピリッ」または「ピッピッ」 メスは「グェーグェー、クェクェェェ」 |
雌雄識別 |
雄は頭が栗色で、目の周りから後頸にかけてが暗緑色、身体は灰色で、側面に横方向の白線が入る。
下尾筒は黒く、両側に黄色い三角の斑がある。翼は暗褐色だが、翼鏡は緑色。嘴と足は黒い。雌は全体に褐色で、黒褐色の斑がある。下尾筒の両脇は白い。雄と同様に緑色の翼
鏡が見られる。 |
特記事項 |
一番早く渡ってきて最後まで居残るカモ。。越冬の終盤である2月末〜3月につがいを形成し、繁殖地
へ渡る。つがいを形成する前の11月〜1月頃には、オスはメスに対して盛んにディスプレイ行為を見せる。繁殖期には、河川や湿地の周辺の草地などに生息する。食性は植物食で
、河川や湖沼などの水面から届く範囲の藻や水草などを食べる。夜間に採食することが多い。 繁殖形態は卵生。メスは草地の地上に巣を作り、4月下旬〜7月上旬に平均8個産卵す
る。卵の平均サイズは45×33mmである。卵は抱卵開始から21〜23日で孵化する。他の多くのカモ類と同様に、抱卵・育雛はメスのみで行う。雛は26〜30日程度で親から独立する。
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