分 類 |
タカ目 タカ科 クマタカ属 |
学 名 |
Nisaetus nipalensis |
英 名 |
Mountain Hawk-eagle |
分 布 |
インド南西部・東部、中国南部、タイ、台湾、日本など、アジア南部から東部にかけて生息している。日本では、北海道から
九州の山地の森林地帯に、留鳥として広く分布している。日本がクマタカの最北の分布域。 |
全 長 |
全長は70〜80cm、翼を広げた翼開長は170cmにもなる、日本で見られるワシやタカの中でも大型な種類です。 |
飛 形 |
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くちばし |
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尾 羽 |
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生息環境 |
森林に生息する。飛翔の際にあまり羽ばたかず、大きく幅広い翼を生かして風を捕らえ旋回する(ソアリング)こともある。 |
鳴 き 声 |
「ピューイ」や「フィーフィフィ」。 |
雌雄識別 |
雌雄同色 |
特記事項 |
日本に分布するタカ科の構成種では大型であることが和名の由来(熊=大きく強い)。胸部から腹部にかけての羽毛は白く咽頭部から胸部にか
けて縦縞や斑点、腹部には横斑がある。尾羽は長く幅があり、黒い横縞が入る。翼は幅広く、日本に生息するタカ科の大型種に比べると相対的に短い。これは障害物の多い森林内での飛翔に適している。翼の上部は灰褐
色で、下部は白く黒い横縞が目立つ。頭部の羽毛は黒い。後頭部には白い羽毛が混じる冠羽をもつ。この冠羽が角のように見えることも和名の由来とされる。幼鳥の虹彩は褐色だが、成長に伴い黄色くなる森林生態系の
頂点に位置している。そのため「森の王者」とも呼ばれる。高木に木の枝を組み合わせた皿状の巣を作る。食性は動物食で森林内に生息する多種類の中・小動物を獲物とし、あまり特定の餌動物に依存していない。また
森林に適応した短めの翼の機動力を生かした飛翔で、森林内でも狩りを行う。繁殖は1年あるいは隔年に1回で、通常1回につき1卵を産むが極稀に2卵産む。抱卵は主にメスが行い、オスは狩りを行う。従来、つがいはどち
らかが死亡しない限り、一夫一妻が維持され続けると考えられてきたが、2009年に津軽ダムの工事に伴い設置された猛禽類検討委員会の観察により、それぞれ前年と別な個体と繁殖したつがいが確認され、離婚が生じるこ
とが知られるようになった。 |