身近な野鳥 水辺の鳥・森林の鳥・草地の鳥
ミソサザイ(鷦鷯 、三十三才 )
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分  類 スズメ目 ミソサザイ科 ミソサザイ属
学  名 Troglodytes troglodytes 英  名
分  布 ヨーロッパ、アフリカ北部、西アジア、中央アジアからロシア極東部、東南アジア北部、中国、台湾、朝鮮半島、日本にかけてと[2]、北アメリカ 西部および東部で繁殖し、北方で繁殖した個体は冬季南方へ渡る。日本では留鳥として、大隅諸島以北に周年生息している。亜高山帯〜高山帯で繁殖するとされているが、亜高山帯には属さない宮崎県の御池野鳥の森では繁殖期にも観察さ れており、繁殖していると思われる。繁殖期の一部の個体は、秋〜春先にかけては低山帯や平地に降りて越冬する(漂鳥)。
形  態 全長が約11 cm、翼開長が約16 cm。体重7-13g。和名のサザイは、古くは「小さい鳥」を指す「さざき」が転じた。また溝(谷側)の些細の鳥が訛 ってミソサザイと呼ばれるようになったとする説がある。全身は茶褐色で、体の上面と翼に黒褐色の横斑が、体の下面には黒色と白色の波状横斑がある。雌雄同色である。体つきは丸みを帯びており、尾は短い。よく短い尾羽を上に立てた姿勢をとる。
生  態 日本の野鳥の中でも、キクイタダキと共に最小種のひとつ。常に短い尾羽を立てて、上下左右に小刻みに震わせている。属名、種小名troglodytesは 「岩の割れ目に住むもの」を意味する。茂った薄暗い森林の中に生息し、特に渓流の近辺に多い。単独か番いで生活し、群れを形成することはない。繁殖期以外は単独で生活する。早春の2月くらいから囀り始める習性があり、平地や里山な どでも2月頃にその美しい囀りを耳にすることができる。繁殖形態は卵生。繁殖期は5-8月で、4-6卵を産む。抱卵日数は14-15日、16-17日で雛は巣立つ。一夫多妻制[7]でオスは営巣のみを行い、抱卵、育雛はメスが行う。 ミソサザイは、森の中のがけ地や大木の根元などにコケ類や獣毛等を使って壷型の巣を作るが、他の鳥と異なり、オスは自分の縄張りの中の2個以上の巣を作り、移動しながらさえずってメスを誘う。ただし、オスが作るのは巣の外側のみで 実際の繁殖に使用されるものは、作られた巣の内の1個のみであり、巣の内側はオスとつがいになったメスが完成させる。 また、巣自体にも特徴があり、通常の壷巣は出入口が1つのみであるが、ミソサザイの巣は、入口と出口の双方がそれ ぞれ反対側に設計されている。抱卵・育雛中の親鳥が外敵から襲われると、中にいる親鳥は入り口とは反対側の出口から脱出するといわれている。巣の表面はコケなどでカモフラージュされているため目立たない。
食  性 動物食で、昆虫、クモ類を食べる。
鳴 き 声 高音の大変に良く響く声で「チリリリリ」とさえずる。また地鳴きで「チャッチャッ」とも鳴く。同じような地鳴きをするものにウグイスがいるが、ウ グイスの地鳴きと比べて明らかに金属的な鋭い声で「ジジッ」と聞こえる。
特記事項 【引用:ウイキペディア】

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