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オジロトウネン(尾白当年)
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分  類 チドリ目シギ科オバシギ属
学  名 Calidris temminckii 英  名 Temminick's Stint
形  態  翼開長が約35 cm。シギの仲間のうち、最小サイズのグループ。トウネンに良く似ているが、体の上面が灰褐色で赤褐色と黒色の斑があり、 尾の両端は白く、足が黄緑色である点が異なっている。
生  態  非繁殖期は、湿地、水田、湖沼の岸に生息する。干潟等の海水の地域で観察されることはまれである。繁殖期は針葉樹林の縁の草原などに生息する。
 食性 は動物食で、昆虫類、甲殻類、環形動物などを捕食する。繁殖形態は卵生。繁殖期は6−7月で、産卵数は普通4卵。抱卵日数は19-22日である。
 本種は繁殖時、複婚、二重巣卵体制をとっている。これは、メスがあるオスと番いになっ て産卵後、別のオスと番いになって産卵を行うが、第1の巣ではオスが抱卵、育雛を行い、第2の巣ではメスが抱卵、育雛を行うというものである。
分  布 ユーラシア大陸北部の亜寒帯から寒帯で繁殖し、冬季はアフリカ東部、インド、東南アジアに渡りをおこない越冬する。 日本へは旅鳥として主に秋に渡来する。本州中部以南では越冬するものもいる。以前は群れが観察されたこともあったが、近年は少数の渡来がほとんどである。トウネンの群れに混じっていることが多い。
全  長 全長が約14 cm
鳴 き 声 「チリリリ」
雌雄識別 雌雄同色。
特記事項

夏羽 冬羽