分 類 |
スズメ目 カラス科 オナガ属 |
学 名 |
Cyanopica cyana |
英 名 |
Azure-winged Magpie |
分 布 |
ユーラシア大陸の東西両端の2つの離れた地域に分かれて分布する留鳥である。分布の一方はロシア東部、中国東部、
日本など東アジアで、もう一方はイベリア半島の一部である。いずれの地域においても局所的、飛び地状に生息域が存在する。日本では、本州北・中部(留鳥)、本州南西部(繁殖していたが消滅:兵庫と島根、
迷鳥:滋賀と大阪)、四国(迷鳥:香川)、九州(繁殖していたが消滅:福岡と佐賀と宮崎)。 |
全 長 |
全長は 34-39cm で、キジバトより一回り大きい程度。ただし尾羽が 20-23cm と長く、頭と体の大きさはムクドリ大。 |
飛 形 |
浅い波状飛行 |
くちばし |
太く尖っている |
尾 羽 |
長い |
生息環境 |
平地から低山地の比較的明るい森林や竹林を好み、森林に近接する市街地などでも見られる。 |
鳴 き 声 |
「ギューイギュイギュイ」「ゲー、ギー」などと汚い大声がよく聞かれるが、これは警戒音声であり、 繁殖期のつがい同士などでは
「チューイ、ピューイ、チュルチュルチュル」など。 |
雌雄識別 |
雌雄同色 |
特記事項 |
名前の由来は、尾羽が長いことによる。 黒色に見える頭部の羽毛は濃紺、喉元から後頭部と背 の境界部分が白色、
胸、腹が灰色、背は濃い灰色、腹の羽毛をかき分けると黒灰色の層が見える。翼は畳んだ状態では青灰色で隠れた部分は黒色に白い縁取りが有る。尾羽
根は青灰色(2枚×5)で扇状に開いた際に中央の2枚が最も長く先端が白い。、年間を通じ同一の個体で構成される群れ(家族群)を作り生活している。食性は雑食で、昆虫、
果実、種子等を常食し一部は貯食する。 一夫一妻で人家に隣接した樹木の樹上に枯れ枝などを使って皿状の巣を作り、1腹6-9個の卵を産む。抱卵期間は17-20日で、雌が抱
卵する。雛は約18日で巣立ちする。カッコウの托卵先になることがある。いつも高いところにおり、群れで行動し、カラスの仲間とあって学習能力は高い。警戒心が強く、
また敵に対するモビング(疑攻撃)行動も活発で、巣が襲われた場合などは集団で防衛にあたる。 |