分 類 |
ハヤブサ目-ハヤブサ科 |
学 名 |
Falco tinnunculus |
英 名 |
Common Kestrel |
分 布 |
ユーラシア大陸とアフリカ大陸に広く分布する。寒冷地で繁殖した個体は、冬季に南方へ渡り越冬する。鷹狩に使われることもあるという。
日本では、夏季に本州の北部から中部で繁殖する。北海道や四国、九州でも夏季に観察されたことがあり、繁殖している可能性もある。冬季は繁殖地に残る個体と暖地に移動する個体に分かれる。また、日本全国各地
に冬鳥として渡来する。 |
全 長 |
♂33cm ♀38.5cm |
飛 形 |
羽ばたきと滑空を繰り返し、停空飛翔も |
くちばし |
かぎ状 |
尾 羽 |
長めの円尾またはくさび尾 |
生息環境 |
農耕地、原野、川原、干拓地、丘陵地帯、山林など低地、低山帯から高山帯までの広い範囲に生息する。 |
鳴 き 声 |
「キィキィキィキィ」 |
雌雄識別 |
オスはひとまわり小さく頭部が青灰色 メスは上面が茶褐色で黒褐色の斑がある |
特記事項 |
単独かつがいで生活する。立ち枯れ木の洞に巣をつくる。齧歯類や小型の鳥類、昆虫、ミミズ、カエルなどを捕食する。空中の一点に停まるホバリング を行った
後、体を斜めにしながら急降下して地上で獲物を捕らえることが多いのが特徴。ハヤブサ類だが、飛翔速度は速くない。その視力は紫外線を識別することが可能で、この能力は主食である齧歯類の尿が反射する紫外線を捕
捉し、捕食を容易にさせていると推測されている。ハヤブサと異なり、捕らえた獲物は周囲が安全ならばその場で食べる。日本では4–5月に断崖の横穴や岩棚、樹洞などに小枝を作って営巣するか直接卵を産む。カラス類の古巣を
流用することもある。1度に3–9個の卵を産み、28–31日で雛がかえる。主に雌が抱卵する。雛は27–32日で巣立つが、親から独立するにはさらに1ヶ月以上かかる。1年で成熟する。
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