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ウミガラス(海烏)
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分  類 チドリ目・ウミスズメ科
学  名 Uria aalge 英  名 Common Guillemot
分  布 北太平洋と北大西洋、北極海に広く分布する。日本周辺では樺太の海豹島、海馬島、ハバロフスク周辺、北方領土の歯舞群島に分布し、冬期には本州の北部まで南下する。
形  態 体長40cm、体重1160gでカナダ西海岸から日本沿岸にかけて分布する亜種inornataはウミスズメ科の中で最大である。背中が暗褐色で、腹は白い。 冬羽では頬のあたりまで白い部分が増える。くちばしは長く、脚は尾の近くにあって、翼も尾も短く、陸上で直立歩行をする姿はペンギンを想像させる。大西洋に分布するウミガラスには目の後ろ側に白い線の入った個体群がいる。 ウミガラスの外見はハシブトウミガラスによく似るが、背の色は黒いハシブトウミガラスより薄い印象を受ける。くちばしの先端のくびれが緩やかで、根元に白い線がない。夏羽では胸の白い羽毛が喉元に切れこまないこと、冬羽では頬ま で白くなることなどで区別する。
生  態 ウミガラスを見るとペンギンとよく似ています。比べるとくちばしがペンギンより長く、細めでカラスに似ています。立つ姿やら歩く姿もペンギンと同じです。 ウミガラスは飛ぶことができます。翼は短いですが海面近くを羽ばたきながら飛んでいきます。体に目立った模様はありませんが、冬羽と夏羽が変わります。ウミガラスは「肉食性」の海鳥です。主にシシャモやスケトウダラの稚魚、 イカナゴやカジカといった魚を好んで食べます。そのほか小型のイカやタコも捕食することが分かっています。なお、ウミガラスは潜水ができるので、水中にいる魚でも捕まえることが可能です。これまでの研究では最深180m程度まで潜水 した記録が残っていて、その潜水能力や遊泳能力はかなり高いものと言えます。ちなみにウミガラスは雛にエサを与えるために「捕まえた魚を半分ほどノドまで入れ、そのまま繁殖地へと戻る」といった行動も取ります。
鳴 き 声 「キューキュー」「クゥルゥゥー」
雌雄識別 雌雄同色
特記事項

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