分 類 |
鳥綱キジ目キジ科ウズラ属 |
学 名 |
Coturnix japonica |
英 名 |
Japanese quail |
分 布 |
インド北東部、タイ王国、大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ブータン、ベトナム、ミャンマー、モンゴル国、ラオス、ロシア東部に分布する。
ウズラ類はキジ科では唯一真の渡りを行う。本種の場合、日本(主に本州中部以北)、モンゴル、朝鮮半島、シベリア南部、中華人民共和国北東部などで繁殖し、冬季になると日本(本州中部以南)、中華人民共和国南部、東南アジアなどへ南下し
越冬する。日本国内の標識調査の例では、北海道・青森県で繁殖した個体は主に関東地方・東海地方・紀伊半島・四国などの太平洋岸で越冬し、九州で越冬する個体は主に朝鮮半島で繁殖した個体とされる(朝鮮半島で繁殖して四国・山陽地方・東海地方へ飛来する個体もいる)。 |
形 態 |
家禽として最小といわれている。メスよりもオスの方が重い。全長20センチメート。翼長9.1-10.4センチメートル。上面の羽衣は淡褐色 。
雌雄鑑別は孵化直後は素人には困難であるが生後30日齢になれば羽装の違いで判別可能となる。また、メスには口から耳にかけて白い線があり喉も白い。
繁殖期のオスは顔や喉、体側面の羽衣が赤褐色。希に全体が白色羽毛で散在的に野性型羽毛をもつ個体が生じるが、潜性(劣性)により発現するとされているニワトリの体の構造とおおまかには変わりない。 |
生 態 |
低地にある草原・農耕地などに生息する。秋季から冬季にかけて5 - 50羽の小規模から中規模の群れを形成することもある。種子、昆虫などを食べる。
繁殖様式は卵生。配偶様式は一夫一妻だが、一夫多妻の例もある。繁殖期は5 - 9月。植物の根元や地面の窪みに枯れ草を敷いた巣を作る。7 - 12個の卵を産むが、18個の卵を産んだ例もある。抱卵期間は16
- 21日で、メスのみが抱卵する。 雛は孵化してから20日で飛翔できるようになり、1 - 2か月で独立する。生後1年以内に成熟する。 孵化後6週令で産卵を開始する。ウズラの卵殼表面には褐色のまだら模様があるが、
これは卵を外敵から守るカモフラージュの効果がある。稀に模様のない白い卵を産むこともある。 |
鳴 き 声 |
ゴキッチョー |
雌雄識別 |
オスは咽頭頭部と胸部が赤褐色、メスは淡赤褐色に黒の斑点がある。 |
特記事項 |
|